今週のバンク/08月01日号(7/27~7/31)
銀行預金だけの人は必見!
預けるよりも株を買った方がお得!?
投資初心者や未経験の方は必ず「まとめ」をお読みください!
金融資産が銀行預金だけの人は損をしている!?
どうも 管理人のワガママひげおやじです。
2020年になって投資とブログを始めた、ワガママでひげのおやじ、ワガママひげおやじです。
超低金利の今の時代、銀行にお金を預けていても利息はほとんど付きません。 仮に100万円を預けていても1年後に貰える利息は10円…。 100万円は大金ですが10円では…。 1円を笑うものは1円に泣くって言いますけど、さすがに10円でも泣いたことはありません。
とは言え、投資をして損するかもしれないっていうのは絶対ヤダ!…という人いますよね。ワガママひげおやじもそうでしたし、何なら今でもそうです。
“インフレ”は確実にやってくる?
“インフレ”って言葉は、皆さんご存知の通り「物の値段が上がり、お金の価値が下がる」ことです。
日本では1994年頃から長きにわたって“デフレ”が続き、「デフレスパイラル」なんて言葉もよく耳にしました。 デフレが長すぎたせいか、インフレなんか起こらないって思っている人もいるんでしょうか? 一応政府のインフレ目標率は2%と言われています。
仮に年間2%のインフレになったとすると、今年100万円で買えた軽自動車が来年は102万円じゃないと買えないってことになります。 この状態が10年間続くとどうなるでしょうか?
軽自動車の値段 | 普通預金の100万円 | |
2020年 | 100万円 | 100万円 |
2021年 | 102.000万円 | 100.001万円 |
2022年 | 104.040万円 | 100.002万円 |
2023年 | 106.120万円 | 100.003万円 |
2024年 | 108.243万円 | 100.004万円 |
2025年 | 110.408万円 | 100.005万円 |
2026年 | 112.616万円 | 100.006万円 |
2027年 | 114.868万円 | 100.007万円 |
2028年 | 117.165万円 | 100.008万円 |
2029年 | 119.509万円 | 100.009万円 |
2030年 | 121.899万円 | 100.010万円 |
お気付きでしょうか? 毎年2%のインフレなら102、104、106、108、110…ってなるんじゃないの?と思われた方は覚えておいてください。 これが「福利効果」です。
1年目は100万円に対して2%で102万円。2年目は102万円に対して2%ですから104.04万円。3年目は104.04万円に対して2%ですから106.12万円…。
実は普通預金の方にも福利が掛かっています。 ただあまりにも利息の額と率が低いために効果として表れていません。 さらに言うと軽自動車の値段には消費税が掛かってきます。 高くなった車両価格に定率税なので消費税の額面も高くなりますね…。
郵便貯金の定期金利が40年前には7%、30年前でも6%ほどありました。 100万円を10年預けた場合、前者で196.7万円に、後者でも179万円になりました。 その時代であれば銀行にお金を預けることがいわば正義だったわけです。 でも今は違います。 その時代に合ったお金に対しての考え方、“金融リテラシー”が必要になってきますね。
金融リテラシー
金融に関する知識や情報を正しく理解し、主体的に判断することができる能力
一方で銀行株の配当利回りは6%前後
ワガママひげおやじが銀行のことを取り上げるのは、金利と配当の関係に驚いたことが始まりです。
銀行の普通預金に100万円預けた場合
1年後に受け取る利息 … 10円
銀行の株を100万円分購入した場合
1年後に受け取る配当 … 55,000円
注1:実際の利息や配当には税金が掛かります。注2:株を100万円分ちょうど購入出来るとは限りません。注3:配当を受け取るには権利確定日に保有していることが条件になります。注4:配当が出される時期は各企業によって決まっています。
上記は配当利回り5.5%の場合です。 7月31日時点でのメガバンク3行の配当利回りは、三菱UFJが6.36%、三井住友が6.79%、みずほで5.88%です。
5.5%の配当利回りがあれば、100万円で銀行株を買った場合10年後には55万円の配当を受け取っていることになります(税引前)。
もちろん配当利回りが維持されることが前提、さらに言えば原資である株価も値動きをします。
今週のトピックス
三井住友FG、純利益60%減
三井住友フィナンシャルグループが29日発表した2020年4~6月期連結決算は、純利益が前年同期比60.1%減の860億円となった。新型コロナウイルスの感染拡大により融資先企業の経営が悪化しており、貸し倒れに備えた与信費用が膨らみ、利益を押し下げた。 与信費用は1148億円で3倍に増加した。年間では4500億円を見込んでいる。ただ新型コロナの収益への影響は「想定の範囲内だ」としており、年間の純利益予想は43.2%減の4千億円を維持した。 三井住友銀行単体の与信費用を除いた実質業務純益は、9.2%増の1675億円だった。
出典:©一般社団法人共同通信社
みずほFG コロナ影響で貸し倒れ費用膨らみ減益 4-6月期決算
大手金融グループ、みずほフィナンシャルグループのことし4月から6月までの3か月間の決算は、最終的な利益が去年より24%減りました。新型コロナウイルスの影響で融資先の企業の経営が悪化して、貸し倒れがでることに備えた費用が膨らんだためです。
みずほフィナンシャルグループが発表した、ことし4月から6月までの3か月間の決算は、最終的な利益が1223億円と、去年の同じ時期と比べて24%減少しました。
新型コロナウイルスの影響を受けた企業への融資が、5兆円を超えるなど貸し出しは増えましたが、融資先の経営が悪化して貸し倒れがでることに備え、費用を390億円計上したことが利益を圧迫しました。りそなHDも最終利益が減少
りそな銀行や関西みらい銀行などを傘下に持つりそなホールディングスの3か月間の決算も、貸し倒れに備えた費用が膨らんだことで、最終的な利益が218億円と去年の同じ時期に比べておよそ40%減少し、新型コロナウイルスの影響が金融機関の業績にも広がっています。出典:NHK NEWS WEB
SMBCグループとSBIグループの資本・業務提携契約締結
出典:三井住友フィナンシャルグループ様 HPより
「J–Coin基金」による支援について
2020年7月30日、みずほFGは「J–Coin基金」による支援について発表しました。
2020年7月30日
株式会社みずほフィナンシャルグループ
「J–Coin基金」による支援について
~新型コロナウイルス感染症に対する取り組み~
このたび、新型コロナウイルス感染症による影響を受けられたみなさまに対しまして、心よりお見舞い申しあげます。
株式会社みずほフィナンシャルグループ(執行役社長:坂井 辰史)は、2020年5月20日付プレスリリース「新型コロナウイルス感染症に対する<みずほ>の取り組みについて」にてお知らせした通り、お客さまと従業員の安全・健康の確保を最優先に事業を継続しながら、金融サービスの円滑なご提供を通じたお客さまの支援や、医療従事者や家庭、学生等一人ひとりの生活や社会への支援に全力で取り組み続けます。
こうした方針のもと、公益財団法人パブリックリソース財団内に「J–Coin基金」を立ち上げ、株式会社みずほフィナンシャルグループから5億円の寄付金を拠出したほか、趣旨に賛同いただいた下記のJ–Coin加盟金融機関のみなさまからも、寄付金を拠出いただきました。
また、J–Coin Payの新機能として本日リリースされた、「ぽちっと募金」を通じ、個人ユーザーのみなさまからの寄付の受付を開始します。「ぽちっと募金」は、スマホアプリのJ–Coin Payから簡単、便利に少額から募金を行うことができる機能で、「J–Coin基金」をはじめとしたプロジェクトへの募金が可能となります。
なお、基金の支援先を選定するため、2020年6月に第1次公募を実施しました。新型コロナウイルス感染症による影響を受けた全国229団体から応募を受け付け、審査の結果82団体に対し合計約1億5千万円の支援を決定しました。また、本日より第2次公募を開始します。
みなさまから広く集めた寄付をもとに、新型コロナウイルス感染症の拡大により大きな影響を受けた方々への広くきめ細やかな支援を実施します。
以上
出典:みずほフィナンシャルグループ様 HPより
今週の信用倍率
信用倍率とは、信用取引における“買い残”と“売り残”を数値化したもので、買い残÷売り残で求められます。
買い残とは
信用買いをしてまだ売っていない残高(証券会社からお金を借りて株を買っているため、株を売ってお金を返す必要がある)
売り残とは
信用売りをしてまだ買い戻してない残高(証券会社から株を借りてそれを売っているため、株を買い戻して返す必要がある)
ワガママひげおやじはマイルールで決めているので、信用取引はしたことがありませんが、この信用倍率が1より高いと“これから株価が上がる”と考えている人が多く、反対に1より小さいと“これから株価が下がる”と考えている人が多い、ということです。
信用倍率が高い=買い残が多い=これから株価が上がると思っている人が多い=株価が上がる?ってことですが、買い残分だけは売らなきゃいけないってことです。
売らなきゃいけない株が多い=株価が下がる…ってことにもなりやすいので、どっちなんだよ?って感じなんですが、とりあえずこの信用倍率をチェックしてみましょう!
三菱UFJ
日付 | 売り残 | 買い残 | 売り残増減 | 買い残増減 | 信用倍率 |
2020/7/24 | 15,081,100 | 54,261,600 | -2,342,300 | 543,600 |
3.60 |
2020/7/17 | 17,423,400 | 48,825,600 | 2,183,000 |
-5,787,700 |
2.80 |
2020/7/10 | 15,240,400 | 54,613,300 | -541,300 | 4,679,900 | 3.58 |
2020/7/3 | 15,781,700 | 49,933,400 | -1,511,300 | 890,100 | 3.16 |
2020/6/26 | 17,293,000 | 49,043,300 | -130,500 | 1,743,600 | 2.84 |
2020/6/19 | 17,423,500 | 47,299,700 | -53,900 | -1,234,900 | 2.71 |
2020/6/12 | 17,477,400 | 48,534,600 | -2,842,900 | 8,980,700 | 2.78 |
2020/6/5 | 20,320,300 | 39,553,900 | 3,108,000 | 105,400 | 1.95 |
信用倍率反発ですね。 さすがに下がり過ぎって思う人多いんでしょうか?
実際の株価は6月26日終値432.3円 → 7月31日終値393.2円です。 今週結構下がりました…。
三井住友
日付 | 売り残 | 買い残 | 売り残増減 | 買い残増減 | 信用倍率 |
2020/7/24 | 2,046,400 | 5,422,900 | -191,600 | 164,600 | 2.65 |
2020/7/17 | 2,238,000 | 5,258,300 | -16,400 |
-428,000 |
2.35 |
2020/7/10 | 2,254,400 | 5,686,300 | 46,800 | 455,600 |
2.52 |
2020/7/3 | 2,207,600 | 5,230,700 | 32,800 | -425,700 | 2.37 |
2020/6/26 | 2,174,800 | 5,656,400 | -166,300 | 398,400 | 2.60 |
2020/6/19 | 2,341,100 | 5,258,000 | -100,100 | -145,500 | 2.25 |
2020/6/12 | 2,441,200 | 5,403,500 | -58,500 | 423,600 | 2.21 |
2020/6/5 | 2,499,700 | 4,979,900 | 88,400 | -383,100 | 1.99 |
じわっと上がった感じですが、どうなんでしょう?
実際の株価は6月26日終値3,073円 → 7月31日終値2,800円です。もう買い時なんでしょうか?
みずほ
日付 | 売り残 | 買い残 | 売り残増減 | 買い残増減 | 信用倍率 |
2020/7/24 | 38,730,600 | 69,683,100 | 529,500 |
-1,803,500 | 1.80 |
2020/7/17 | 38,201,100 | 71,486,600 | -971,300 |
-12,670,600 |
1.87 |
2020/7/10 | 39,172,400 | 84,157,200 | 203,600 |
138,500 | 2.15 |
2020/7/3 | 38,968,800 | 84,018,700 | -1,292,900 | -2,934,600 | 2.16 |
2020/6/26 | 40,261,700 | 86,953,300 | -679,100 | 1,688,600 | 2.16 |
2020/6/19 | 40,940,800 | 85,264,700 | -2,519,900 | -1,147,500 | 2.08 |
2020/6/12 | 43,460,700 | 86,412,200 | -1,591,200 | 1,538,300 | 1.99 |
2020/6/5 | 45,051,900 | 84,873,900 | 4,452,400 | -4,865,400 | 1.88 |
こちらはじわっと下がってるんですよね。
実際の株価は6月26日終値133.8円 → 7月31日終値127.6円です。今週はやっぱり下げています。
それでは株価と配当利回りを見ていきましょう!
【8306】㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ
今週の三菱UFJ株価動向
とうとう株価は400円を下回ってきました。 終値が400円を下回るのは4月3日以来で 約4か月ぶりです。 8月4日に4~6月期の決算発表がありますが、どうなっちゃうんでしょう?
【8316】㈱三井住友フィナンシャルグループ
今週の三井住友株価動向
6月8日の終値では3,425円をつけましたが、そこからでも18.25%の下落になります…。正直もう欲しくてたまりません…。
【8411】㈱みずほフィナンシャルグループ
今週のみずほ株価動向
先週は上位2行と差をつけたみずほですが、今週はいけません…。 決算の発表も分かってたことだと思うんですが…。
【8308】㈱りそなホールディングス
今週のりそな株価動向
りそなも例外なく下げました。 配当利回りも垂涎ものの6%超えです。 ただし、上には上がいます…。
・日経平均 → 4.58%DOWN
・三菱UFJ → 5.09%DOWN
・三井住友 → 7.71%DOWN
・みずほ → 7.33%DOWN
・りそな → 7.73%DOWN
酷いですね…。 でも買いのチャンスかもしれません。 他に比べて三菱UFJの下げが弱いのは決算発表が来週だからなんでしょうか? 結果は何となく分かってるはずなんですが…。
まとめ
この記事は銀行株を推奨しているものではありません!! ただ投資をしたことがない人でも、必ず利用している銀行の金利と配当に注目することによって投資を始めるキッカケになれば…というものです。 もし始める場合、いきなり銀行株だけを…っていうのはむしろ反対します(笑)
ワガママひげおやじがそうであったように、少しでも多くの人が投資を始めるキッカケになればと思い記事にしています。
今週はとにかく下げました。 投資初心者にはグロース株(成長株)で株価2倍3倍なんて難易度高すぎます。 バリュー株(割安株)の配当狙いが手始めって思ってますが、他にも狙ってるオリックスや三菱商事は終値ベースで今年の最安値を更新しています…。 もう少しもう少しって様子見してたら上がっていった株たちが、また買ってくれ買ってくれって下がってきた気がしますが、結局なかなか買えません(笑)。
何はともあれ、大事なことは知ること! そして情報を鵜呑みにしないで自分で考えること! 本当に誰も責任取ってくれませんから。
投資はあくまで自己責任で!
以上、「今週のバンク」でした。
ワガママひげおやじの投資の出発点であり、人生のリベンジと位置付けている銀行株! とは言え全然買ってませんが、IPOの方は全力で申し込んでいます。
※IPOってなんですか?
※IPO結果
※IPOに追い風!不死鳥のごとく完全復活!!
※確かにIPOに風は吹いているが、少々行き過ぎではないのか?
※異常事態!? IPOの爆益は実体経済と金融経済の乖離が原因?
さらに「-5%ルール」投資法を実践しようとしています。
※いつ買えばいいの?っていう人のための凄い投資法が見つかった!
※-5%ルール用・今週のS&P500と日経平均
次回の「今週のバンク」もよろしくお願いします。 また来週お願いいたします! それ以外については、また別の記事で・・・。